こんにちは、くるまのコンパスのkoisanです。
タイヤの側面に細かいひび割れを見つけて、「これってまだ大丈夫なのかな?」と思ったことはありませんか?
溝はまだ残っているし、空気も抜けていない。
だから、もう少し使えそうな気もしますよね。
私が言いたい結論は、
koisanその判断はすごく危険です
私自身、以前家族旅行で遠出をする前にタイヤに少しヒビが入っているのを見つけたことがあります。
少しのひび割れでしたが、家族を乗せて高速道路を走ることを考えると、不安を残したくありませんでした。
そして旅行に行く2週間前に、ネットでタイヤ交換の予約を入れて交換したことを覚えています。
タイヤのひび割れは、すべてがすぐに交換を必要とするわけではありません。
また溝の残り具合だけでも判断できません。
ゴムの表面にできた浅いひび割れと、内部まで進んだ深い亀裂では、危険性が大きく違います。
私は自動車部品に長く関わってきましたが、タイヤは「まだ走れるか」よりも「安心して走れる状態か」で判断することが大切だと考えています。
この記事では、ひび割れのレベルや許容範囲、交換が必要になる状態を、初めての方にも分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- タイヤのひび割れはどこまで大丈夫なのか
- ひび割れレベル1〜5と交換の目安
- ひび割れが発生する原因と危険性
- 交換を判断するときの確認ポイント
タイヤのひび割れは大丈夫?許容範囲とレベル


タイヤにひび割れがあるからといって、すべてがすぐに交換を必要とするわけではありません。
大切なのは、ひび割れの深さ、発生している場所、ゴム全体の劣化状態を確認することです。
まずは、どのような状態なら継続使用できる可能性があり、どこから交換が必要になるのかを見ていきましょう。
タイヤのひび割れレベル1〜5の違い
日本自動車タイヤ協会(JATMA)では、タイヤのひび割れをレベル1〜5に分けた判断資料を公開しています。
この区分は、ひび割れの進行具合を考えるうえで参考になります。
| レベル | ひび割れの状態 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 1 | ごく軽微な表面のひび割れ | 継続使用可能 |
| 2 | 浅いひび割れが見られる | 継続使用可能・経過観察 |
| 3 | ひび割れが目立ち始める | 継続使用可能・経過観察 |
| 4 | 亀裂が深く進行している | 要注意・交換が必要 |
| 5 | 内部のコードに達するような亀裂 | 使用せず交換 |
※表はJATMAの判断資料を初心者向けに簡略化したものです。
実際のレベル判定は亀裂の深さや内部構造との関係によって異なり、見た目だけで正確に判定できるものではありません。
特に覚えておきたいのは、レベル4〜5に相当するような深い亀裂は、交換が必要になる状態ということです。
また、レベル2〜3だから必ず安全という意味でもありません。ひび割れが進行していないか、定期的に確認する必要があります。
細かいひび割れなら交換しなくても大丈夫?


タイヤの表面に細かい線が入っている程度なら、すぐに使用できなくなるとは限りません。
例えば、タイヤ側面のゴム表面に浅いひび割れがあり、内部まで達していない場合です。
ただし、見た目が細かいからといって、安心してよいとは言い切れません。
タイヤは走行中、路面からの衝撃を受けながら繰り返し変形しています。表面のひび割れも、使用環境によって少しずつ進行する可能性があります。
特に、以前は細い線だったものが太くなったり、ひび割れの本数が増えたりしている場合は注意したいところです。
◆ koisanのワンポイントアドバイス
私なら、細かいひび割れを見つけたときに、すぐ「まだ大丈夫」とは判断しません。
まずタイヤの使用年数を確認して、側面だけでなく溝の中や反対側にもひび割れがないか見ます。
ひび割れの大きさだけでなく、タイヤ全体がどれくらい劣化しているかを見ることが大切ですよ。
タイヤ側面と溝のひび割れは違う?


タイヤのひび割れは、発生している場所によっても注意するポイントが変わります。
まず、タイヤの側面はサイドウォールと呼ばれる部分です。
ここは走行中にたわみを繰り返すため、深い亀裂があるとタイヤの構造に影響するおそれがあります。
一方、路面に接する部分の溝にも、経年劣化によってひび割れが発生することがあります。
溝の底に細かい亀裂が広がっている場合は、タイヤ全体のゴムが劣化している可能性も考えられます。
つまり、側面だから危険、溝だから大丈夫という単純な区別はできません。
どちらも亀裂が深くなっていないか、広い範囲に発生していないかを確認しましょう。
タイヤのひび割れに明確な許容範囲はある?


「ひび割れが何mmまでなら大丈夫?」と気になる方もいるでしょう。
しかし、タイヤのひび割れには、誰でも使える一律の深さや幅の許容数値があるわけではありません。
重要な判断基準になるのは、亀裂が内部のコードと呼ばれる補強材まで達しているかどうかです。
コードはタイヤの形状や強度を支える大切な部分で、ここまで亀裂が達しているタイヤは使用できません。
ただし、外から見ただけでは内部までの深さが分からないこともあります。
ひび割れが深そうに見える場合や、溝の奥まで亀裂が続いている場合は、無理に使用を続けないことが大切です。
⚠ 注意:ひび割れを無理に広げて確認しない
亀裂の深さを調べようとして、工具などで無理に広げたり、タイヤに傷を付けたりするのは避けましょう。
タイヤ内部の損傷は、見た目だけでは判断できないこともあります。深いひび割れが気になる場合は、タイヤ専門店などで点検してもらいましょう。
タイヤのひび割れで交換が必要な状態とは?
ここからは、実際に交換を考えたい状態と、ひび割れが起きる原因について説明します。
タイヤは溝が残っていても、年数や使用環境によって劣化します。
特に長年使っているタイヤは、ひび割れ以外の状態も合わせて確認しておきましょう。
深いひび割れや亀裂は早めに交換する


タイヤのひび割れで特に注意したいのは、亀裂が深くなっている状態です。
例えば、次のような状態が見られる場合です。
- 側面に深い亀裂が入っている
- ひび割れが広い範囲に発生している
- 亀裂の奥に繊維状の補強材が見える
- ひび割れと一緒に局部的な膨らみがある
- ゴムが大きく変形している
特に、内部のコードが見える状態や、タイヤの一部が膨らんでいる状態は危険です。
このようなタイヤは走行を続けず、交換の手配が必要になります。
また、ひび割れが原因で内部に水分が入り、タイヤ内部の部材がはがれる現象につながる可能性もあります。
見た目の傷が小さくても、内部で何が起きているかは分からないものです。
ひび割れが進んでいるなら、安全のためにも早めに交換を考えたいところです。
ただ、タイヤ交換は決して安い買い物ではありません。
冒頭で説明しましたが、私はタイヤを購入するときはネット通販と取付店を組み合わせる方法をよく利用しています。
ディーラーやタイヤ専門店、ネット通販では何が違うのか。
交換する前に、タイヤはどこで買うのがいい?ネットと店舗の違いを徹底比較を参考にしてみてください。
ひび割れたタイヤで高速道路を走る危険性


以前、カー用品店で働いていた方から、印象に残っている話を聞いたことがあります。
その方によると、普段からタイヤを確認していないお客さんが来店されたそうです。
経年劣化でひび割れたタイヤのまま高速道路を走行していたところ、タイヤが縦方向に大きく裂けてしまったという事例があったそうです。
もちろん、そのタイヤが裂けた直接の原因や、空気圧などの詳しい状況までは分かりません。
ただ、私がこの話を聞いて感じたのは、普段からタイヤの状態を見ておくことの大切さでした。
高速道路では、タイヤが高速で回転し続け、走行による熱や負荷もかかります。
空気圧不足や内部損傷があると、タイヤが異常に発熱し、破損につながるおそれもあるんです。
だからこそ、ひび割れが目立つタイヤで長距離や高速道路を走る予定があるなら、出発前に状態を確認しておきたいところです。
◆ koisanのワンポイントアドバイス
カー用品店に勤めていた方から、もう一つ言われたことがあります。
それは「お客さんは普段、意外とタイヤを見ていない」という話です。
確かに、エンジンをかけて普通に走れれば、タイヤの状態まで気にしないこともありますよね。
洗車したときや給油したときに、タイヤを一周見てみる。まずはそんな習慣から始めるといいと思います。
タイヤのひび割れが起きる原因


タイヤのひび割れは、単純に走行距離が多いから発生するものではありません。
タイヤはゴム製品なので、時間の経過とともに少しずつ性質が変わります。
主な原因として考えられるのは、紫外線、オゾン、熱、空気圧不足、長期間の使用などです。
紫外線やオゾンによる劣化
屋外に駐車している車は、日光や外気の影響を受けます。
特に直射日光が当たりやすい環境では、ゴムの劣化が進むことがあります。
また、空気中のオゾンもゴムのひび割れを進める要因の一つです。
空気圧不足による負担
空気圧が不足すると、走行中にタイヤが必要以上にたわみやすくなります。
その結果、タイヤ内部の温度が上がったり、ゴムや補強材への負担が増えたりすることがあります。
ひび割れだけでなく、内部損傷を防ぐためにも、適正な空気圧を保つことは大切です。
あまり走らない車でも劣化する
「年間の走行距離が少ないから、タイヤも長持ちする」と考えていませんか?
実は、あまり走らない車でもゴムの経年劣化は進みます。
例えば、週末しか使わない車や、長期間駐車している車でも、年数が経過すればひび割れが発生することがあります。
走行距離が少ないことと、タイヤの状態が良いことは別なんですね。
タイヤは何年で交換するべき?


タイヤの交換時期は、使用年数だけで決まるわけではありません。
保管環境や走行距離、空気圧、タイヤ自体の状態によっても変わります。
日本自動車タイヤ協会では、使用開始から5年以上経過したタイヤについて、タイヤ販売店などで継続使用に適しているか点検を受けることを勧めています。
また、製造後10年が経過したタイヤは、見た目に問題がなくても交換が推奨されています。
ただし、5年までは交換不要、10年までは安全という意味ではありません。
深いひび割れや損傷があれば、使用年数に関係なく交換が必要になる場合があります。
タイヤの製造年を確認する方法
タイヤの側面には、製造時期を示す数字が刻印されています。
一般的に、製造番号の下4桁で製造年と製造週を確認できます。
例えば「2523」と表示されていれば、2023年の25週目に製造されたタイヤという意味です。
ただし、製造年と実際に使い始めた年は同じとは限りません。
タイヤをいつ購入し、いつ装着したかも合わせて確認すると、使用期間を把握しやすくなります。
ひび割れを見つけたときの確認方法
タイヤにひび割れを見つけたら、まず車を安全な場所に停め、タイヤの状態を確認しましょう。
私なら、次の順番で見ていきます。
タイヤのひび割れ確認ポイント
- ひび割れが側面と溝のどこにあるか確認する
- 亀裂が深くなっていないか見る
- タイヤ全体にひび割れが広がっていないか確認する
- 製造年と使用開始時期を確認する
- 空気圧と残り溝も合わせて確認する
このとき、タイヤの外側だけでなく、可能な範囲で内側の状態にも気を配りたいところです。
ただし、車の下に潜ったり、無理に手を入れたりする必要はありません。
目で確認できない場所や、亀裂の深さが分からない場合は、タイヤを取り扱う店舗で状態を確認してもらう方法があります。
なお、明らかな深い亀裂や膨らみがある場合は、点検のためにそのまま走行することも避けてください。
ひび割れを防ぐためにできること
タイヤの経年劣化を完全に止めることはできません。
それでも、普段の使い方によって負担を減らすことはできます。
まず取り入れたいのが、月に1回程度の空気圧点検です。
空気圧はタイヤが冷えている状態で、車両指定の数値を基準に確認します。
指定空気圧は運転席ドア付近のラベルや取扱説明書などで確認できます。
また、タイヤの側面に過度な洗浄を繰り返したり、適合しないタイヤワックスを使ったりすることも避けたいところです。
タイヤワックスについて詳しく知りたい方は、タイヤワックスは劣化の原因になる?で解説しているので読んでみてください。
屋外駐車の場合は、直射日光の影響を減らせる環境を選ぶことも、劣化対策の一つになります。
ただし、こうした対策をしていても、年数が経過すれば交換が必要になる時期は来ます。
大切なのは、劣化を完全に防ごうとすることよりも、ひび割れの変化を見逃さないことだと思います。
タイヤのひび割れに関するよくある質問(FAQ)
Q1. タイヤに細かいひび割れがあっても車検に通りますか?
A. 表面の軽微なひび割れだけで、必ず車検に通らなくなるわけではありません。ただし、コードに達する損傷がある場合などは保安基準に適合しません。車検に通ることと、今後も安心して使い続けられることは別なので、劣化状態も確認しておきましょう。
Q2. タイヤのひび割れは補修できますか?
A. 経年劣化によるひび割れは、表面を補修しても劣化したゴム自体が元に戻るわけではありません。亀裂が深い場合や内部のコードまで達している場合は、補修ではなく交換が必要です。
Q3. タイヤの溝が残っていても交換が必要ですか?
A. はい。溝が十分に残っていても、ゴムの経年劣化や深いひび割れがあれば交換が必要になることがあります。残り溝だけでタイヤの寿命を判断しないようにしましょう。
Q4. ひび割れがあるタイヤで高速道路を走っても大丈夫ですか?
A. ひび割れの程度によって異なります。軽微な表面のひび割れと、内部まで達した亀裂では危険性が違います。深い亀裂や膨らみがある場合は走行を避け、軽微に見えても状態が判断できない場合は高速道路を利用する前に点検しておきたいところです。
Q5. タイヤのひび割れは4本まとめて交換するべきですか?
A. 必ずしも4本同時交換とは限りません。ただし、4本とも同じ時期に装着している場合は、ほかのタイヤも劣化している可能性があります。残り溝や使用年数、駆動方式などによって適切な交換本数が変わるため、ほかのタイヤも合わせて確認することが大切です。
まとめ|タイヤのひび割れはレベルと状態で交換判断
タイヤのひび割れは、発生しているからといってすべてがすぐに危険になるわけではありません。
しかし、細かいひび割れでも、時間が経過すると深い亀裂へ進行する可能性があります。
最後に、交換を判断するときのポイントを振り返っておきましょう。
- 表面の浅いひび割れは継続使用できる場合がある
- レベル2〜3程度でも経過観察が必要
- 深い亀裂やコードに達する損傷は交換が必要
- 使用開始から5年以上なら継続使用の点検を考える
- 製造後10年が経過したタイヤは交換が推奨される
- 残り溝だけでなく、年数やゴムの状態も確認する
私が一番伝えたいのは、タイヤは普段から見ておくことが大切だということです。
ひび割れに気付かないまま走り続けるよりも、早い段階で状態を把握しておくほうが、交換時期も考えやすくなります。
次に車に乗るときは、タイヤの側面や溝を少し見てみてください。
タイヤのひび割れが進んでいて交換が必要なら、購入先も一度比較しておきたいところです。
同じタイヤでも購入場所によって総額が変わることがあります。
交換費用で損をしたくない方は、タイヤはどこで買うのがいい?ネットと店舗の違いを徹底比較も参考にしてみてください。
安全に使えるタイヤかどうかを確認したうえで、納得できるタイミングで交換していきましょう。
参考資料:日本自動車タイヤ協会「安全に乗るために」


