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車の断熱材は本当に効果ある?天井・ドア施工の選び方と注意点

車の天井に断熱材を施工し、赤外線温度計で表面温度を測定している様子
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こんにちは、くるまのコンパスのkoisanです。

「車に断熱材を貼ると、夏の暑さは本当に変わるの?」「天井やドアに貼ればエアコンが効きやすくなる?」と気になっていませんか。

車用の断熱材を調べると、アルミ付きのシートやスポンジ状のもの、繊維系の吸音断熱材など、いろいろな商品が出てきます。

ただ、貼ればどこでも同じような効果が出るわけではありません。

私は以前、自分の車でドアのデッドニングをしたことがあります。

当時の目的はカーオーディオの音質改善でしたが、施工後は低音が聞き取りやすくなり、ドアを閉めたときの音にも厚みが出ました。

それと同時に、冬場は以前より車内の冷え方が少し穏やかになったように感じた経験があります。

最近ではドアだけでなく、天井へ制振材や断熱材を施工して、夏場の熱対策をする方法も見かけるようになりました。

大切なのは、断熱・遮熱・制振・吸音をすべて同じものだと思わないこと。

この記事では、それぞれの違いから、天井やドアへ施工するときの考え方まで、車に詳しくない人にもわかるように紹介します。

  • 車の断熱材で期待できる効果
  • 断熱材・制振材・吸音材の違い
  • 天井とドアではどちらに施工するべきか
  • DIYで断熱材を貼るときの注意点
目次

車の断熱材で期待できる効果と選び方

車内の内装を取り外して床やドアに断熱材を施工している様子
車内の内装を取り外して床やドアに断熱材を施工している様子のイメージ

まず知っておきたいのは、車の断熱材は「車内を一気に涼しくする用品」ではないということです。

車のボディは金属でできているため、夏場に直射日光を受けるとルーフやドアなどが熱を持ちます。

反対に冬場は外気の影響を受けやすく、車内で暖めた空気も逃げていきます。

そこでボディと内装の間に断熱材や吸音断熱材を追加して、外から伝わる熱や車内から逃げる熱を抑えるというのが基本的な考え方です。

断熱材で車内の暑さ寒さは変わる?

車に断熱材を施工する意味はあります。

ただし、家の断熱材のような大きな厚みを確保するのは難しいため、過度な期待はしないほうがいいでしょう。

例えば夏の日なたに長時間駐車すれば、断熱材を施工している車でも車内は暑くなります。

フロントガラスやサイドガラスからも日射が入るため、天井だけ断熱すれば車内温度が上がらなくなるわけではありません。

それでも、太陽に直接照らされるルーフと車内の間へ断熱材を入れることで、熱くなった鉄板から内装側へ伝わる熱を抑える方向には働きます。

冬場も同じで、暖房そのものの能力が上がるわけではありませんが、車内で暖めた空気の熱がボディ側へ伝わるのを抑える考え方になります。

◆ POINT|断熱材はエアコンの代わりではない

断熱材そのものが、車内を冷やしたり暖めたりするわけではありません。

断熱材の役割は、外から入る熱や、車内から逃げる熱を抑えることです。

冷房や暖房で快適になった車内の温度を、できるだけ保ちやすくするための材料と考えるとわかりやすいですよ。

デッドニングと断熱は何が違う?

車のドア内張りを外して断熱材と防音材を施工した状態
車のドア内張りを外して断熱材と防音材を施工した状態のイメージ

車の断熱材を調べていると、ほぼ必ず「デッドニング」という言葉が出てきます。

この2つは一緒に施工されることがありますが、本来の目的は少し違います。

材料 主な目的 よく使う場所
制振材 鉄板の振動を抑える ドア・天井・フロア
吸音材 音の反射やこもりを減らす ドア・内張り・天井
断熱材 熱の移動を抑える 天井・ドア・フロア
遮熱材 放射される熱を反射する 天井など

デッドニングでは、ドアなどの鉄板へ制振材を貼って振動を抑え、必要に応じて吸音材などを組み合わせます。

私が昔施工したのも、この方法です。

ドアの内張りを外して制振材などを施工したところ、スピーカーから出る低音が以前より聞き取りやすくなりました。

さらに印象に残っているのがドアを閉めたときの音です。

施工前より「バン」という軽い感じが減って、少し落ち着いた閉まり方に感じました。

これはあくまで私の車での体感ですが、音質改善を目的に始めたデッドニングが、結果として車内の快適性にも影響したという経験があります。

◆ koisanのワンポイントアドバイス

私がドアのデッドニングをしたときは「断熱しよう」と思って始めたわけではありません。

それでも冬場に乗ったとき、以前より車内の冷え方が少し穏やかなように感じました。

音質だけでなく、内張りの裏へ材料を追加することで、思わぬ変化を感じることもありますよ。

車に使う断熱材には種類がある

車の断熱や防音に使用するアルミ制振材や吸音材などの材料
車の断熱や防音に使用するアルミ制振材や吸音材などの材料のイメージ

車用として販売されている断熱材を見ると、見た目も材質もかなり違います。

代表的なのは、アルミ面と発泡素材を組み合わせたシートです。

比較的薄く、ハサミなどで切れる商品も多いため、天井やドアのDIYで使いやすいタイプでしょう。

一方、繊維を重ねた吸音断熱材もあります。

代表的なものとしてシンサレート系の材料があり、自動車向けにも吸音と断熱を目的とした製品が使われています。

ただし、「断熱材」という商品名だけを見て決めるのはおすすめしません。

車の天井やドア内部はスペースが限られています。

厚すぎる材料を入れると内張りが元に戻らなかったり、クリップがきちんとはまらなくなったりする可能性があります。

購入するときは、厚さ・重さ・耐熱性・吸水しにくさ・施工場所まで確認して選ぶことが大切です。

◆ CHECK|制振材を断熱材だと思わない

銀色や黒色のシートは、見た目が似ているものもあります。

ただし、制振を目的とした材料と、断熱を目的とした材料では役割が違います。

商品名や見た目だけで判断せず、「何を目的とした材料なのか」を確認してから購入しましょう。

天井とドアではどちらから施工する?

車の天井内張りを外してルーフ全面に断熱材を施工した状態
車の天井内張りを外してルーフ全面に断熱材を施工した状態のイメージ

暑さ対策を一番の目的にするなら、私ならまず天井を候補にします。

真夏に直射日光を受けたルーフへ触れると、かなり熱くなっていますよね。

そのすぐ裏側にあるのが天井の内張りです。

そのため、ルーフと内張りの間は断熱を考えやすい場所です。

一方、ドア施工は断熱だけでなく、スピーカーの音やロードノイズなども含めて考える人に向いています。

特にフロントドアにはスピーカーが取り付けられている車が多いため、制振材や吸音材を組み合わせることで、音の聞こえ方が変化する可能性があります。

そのため目的を分けると、暑さ対策を優先するなら天井、音質改善もしたいならドアという考え方がわかりやすいでしょう。

もちろん、最終的に両方施工する方法もあります。

ただ、材料を増やせばその分だけ車両重量も増えますし、作業時間もかなり長くなります。

最初から車全体へ貼るより、自分が何を改善したいのかを決めて施工場所を選ぶほうがいいかなと思います。

車の断熱材をDIYするときの施工場所と注意点

車の断熱材は市販されているためDIYもできます。

ただし、シートを切って貼ること自体より、内装を取り外して元の状態へ戻す作業のほうが難しい場合があります。

特に天井やドアには配線、クリップ、スピーカー、エアバッグ関連部品などが配置されている車もあります。

「貼れる場所があるから全面に貼る」のではなく、もともとの車両構造を邪魔しないことが大前提です。

天井断熱は効果と作業量を比べる

車の天井内張りを外してルーフに制振材を貼り付けている様子
車の天井内張りを外してルーフに制振材を貼り付けている様子のイメージ

天井へ断熱材を施工するときに大変なのが、ルーフライニングと呼ばれる天井の内張りを外す作業です。

車種によってはサンバイザー、アシストグリップ、ルームランプ、ピラー周辺の内装などを取り外さなければ天井が下りてきません。

さらに、大きなルーフライニングは折れたり曲がった跡が付いたりしやすいため、車内から取り出すだけでも気を使います。

天井を外してみると、ルーフの鉄板と内張りの間に思った以上の空間がある車もあれば、ほとんど余裕がない車もあります。

ここへ制振材を追加して雨音などを抑え、その上から吸音材や断熱材を組み合わせる方法があります。

ただし、材料を何層にも重ねればいいわけではありません。

◆ 注意|天井は厚くしすぎない

断熱材を詰め込みすぎると、天井の内張りが正しい位置まで戻らなくなることがあります。

特に、配線やルームランプ周辺、カーテンエアバッグなどの装備がある車では注意が必要です。

純正の配線や装備を邪魔しない範囲で施工することを意識しましょう。

天井のDIYは、材料代だけを見ると挑戦しやすく感じます。

しかし、内装をかなり広い範囲まで外す場合があるため、初めて車を触る人には少しハードルが高い作業です。

「夏の暑さを少しでも減らしたい」という目的だけなら、作業量まで含めて施工する価値があるか考えてから始めましょう。

ドア施工は水の通り道に注意する

車のドア内張りを外してドア内部に制振材を貼り付けている様子
車のドア内張りを外してドア内部に制振材を貼り付けている様子のイメージ

ドアは天井より小さいので簡単そうに見えますが、ここにも注意点があります。

まず知っておきたいのが、ドア内部には雨水が入ることを前提とした構造があるということです。

窓ガラスの外側から入った水はドア内部を通り、下側にある排水部分から外へ流れる仕組みになっています。

そのため、吸水しやすい材料を適当に詰め込んだり、排水部分をふさいだりする施工は避けたいところです。

さらに、ドア内部では窓ガラスが上下します。レギュレーターと呼ばれる窓を動かす部品や配線、ドアロックにつながる部品などもあります。

断熱材を厚く貼りすぎて窓ガラスや可動部分へ接触すると、思わぬトラブルにつながるかもしれません。

◆ koisanのワンポイントアドバイス

ドアを開けたときに、見えている部分だけで判断しないのがポイントです。

窓ガラスを下げると、見えなかった場所までガラスが入ってきます。

材料を貼ったあとは、窓をゆっくり上下させて、ガラスや可動部分に干渉していないか確認しておくと安心ですよ。

断熱材を選ぶときに見るポイント

通販サイトを見ると、車用断熱材はかなり多く販売されています。

価格だけで選びたくなりますが、私は施工場所との相性を優先したほうがいいと思っています。

まず確認したいのが厚さです。

天井やドアの内張りとの隙間には限界があります。

10mm程度の材料でも、場所によっては内張りと干渉する可能性があります。

次に重さ。天井へ重い材料を大量に貼ると、その重量をルーフ側で支えることになります。

制振材は比較的重いものもあるため、「全面に貼れば効果が上がる」と考えず、必要な量を使うことが大切です。

さらに確認したいのが耐熱性と水への対応です。

夏のルーフ周辺は高温になりやすいため、施工する場所に適した材料を選ぶ必要があります。

ドアなど水分が入りやすい場所では、保水しやすい材料の扱いにも注意しましょう。

◆ POINT|断熱材選びで確認する5つのポイント

  • 用途|施工する場所に合っているか
  • 厚さ|内張りと干渉しないか
  • 重さ|必要以上に重くないか
  • 耐熱性|使用する場所の温度に対応できるか
  • 耐水性|水分が入る場所でも使用できるか

価格だけでなく、どこに施工する断熱材なのかを考えて選ぶのがポイントです。

車種によって内部の構造はかなり違います。

同じ材料を使っても、「この車では貼れるけれど、別の車ではスペースがない」ということは普通にあります。

断熱コーティングとの違いは?

最近は、シート状の断熱材だけでなく、熱の侵入を抑えることを目的としたコーティングや塗料なども見かけます。

私自身は車の断熱コーティングを施工した経験がないため、ここについては「実際にこれだけ変わる」と体験談として言うことはできません。

ただ、考え方としては車内側へ厚みのある断熱材を入れる方法とは別物です。

断熱材は、材料そのものの厚みや内部の空気層などを利用して熱が伝わるのを抑える方法。

一方で遮熱を目的とした材料やコーティングでは、太陽から受ける放射熱を反射したり、熱の伝わり方を変えたりする考え方があります。

つまり、断熱材と遮熱対策はどちらか一方しか選べないものではありません。

例えばルーフ内部へ断熱材を追加しつつ、窓から入る日差しについてはサンシェードなど別の方法で対策するという考え方もできます。

車の暑さは天井だけが原因ではありません。

フロントガラス、サイドガラス、ボディ、ダッシュボードなど複数の場所から熱の影響を受けます。

そのため「天井へ断熱材を貼ったから暑さ対策は完了」と考えるより、どこから熱が入っているのかを分けて考えるほうが納得できる対策につながります。

◆ koisanのワンポイントアドバイス

私なら、いきなり車全体を施工しません。

音質を変えたい → まずはドア
真夏のルーフから伝わる熱が気になる → まずは天井

このように、自分が一番気になっている場所から施工するのがおすすめです。

そのほうが、施工する前と後の違いも感じ取りやすいですよ。

車の断熱材に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 車に断熱材を貼ると夏でも涼しくなりますか?

A. 断熱材だけで真夏の車内が涼しくなるわけではありません。ルーフなどから伝わる熱を抑える方向には働きますが、窓から入る日射の影響も大きいため、サンシェードなどほかの暑さ対策と組み合わせて考えるほうが現実的です。

Q2. 車の断熱材は天井とドアのどちらがおすすめですか?

A. 夏場のルーフから伝わる熱が気になるなら天井、スピーカーの音質やドア周辺の振動なども改善したいならドアから考えるとわかりやすいです。目的によって優先する場所を変えましょう。

Q3. デッドニング材は断熱材として使えますか?

A. 制振材、吸音材、断熱材では本来の役割が違います。複数の性能を持つ商品もありますが、制振材だから断熱材の代わりになるとは限りません。断熱を目的にするなら、商品の用途を確認して選ぶことが大切です。

Q4. 車の天井断熱はDIYできますか?

A. DIYすることはできますが、断熱材を貼る作業よりルーフライニングを取り外す作業のほうが大変な車もあります。サンバイザーやピラー周辺の内装、配線などを外す場合もあるため、自分の車の構造を確認してから作業することが重要です。

Q5. 断熱材をたくさん貼るほど効果は高くなりますか?

A. 単純に量を増やせばいいとは言えません。厚くしすぎると内張りが戻らなくなったり、重量が増えたりする場合があります。ドア内部では窓ガラスや可動部への干渉にも注意が必要です。施工できる空間に合わせて材料を選びましょう。

車の断熱材は目的と施工場所で選ぼう

車の断熱材は、夏の暑さや冬の寒さを完全になくすものではありません。

それでも、ボディから車内へ伝わる熱を抑えたり、車内の熱を逃げにくくしたりする方法のひとつです。

私自身、ドアのデッドニングを経験して、スピーカーの低音やドアの閉まり音が変化しただけでなく、冬場の車内環境にも少し違いを感じました。

一方、現在よく見かける天井断熱は、夏場に直射日光を受けるルーフから伝わる熱を減らしたい人にとって検討しやすい方法でしょう。

ただし、断熱材・制振材・吸音材・遮熱材にはそれぞれ役割があります。

  • 暑さ対策を優先するなら天井を検討する
  • 音質改善もしたいならドア施工を検討する
  • 制振材と断熱材の役割を分けて考える
  • 厚さや重量だけでなく耐熱性や水分にも注意する
  • 配線や窓ガラスなど純正部品の動きを邪魔しない

「とりあえず全面に貼る」より、自分が何を改善したいのかを先に決めること。

音が気になるのか、夏のルーフから伝わる熱が気になるのか、それとも冬場の保温性を少しでも上げたいのか。

目的が決まれば、必要な材料と施工場所も選びやすくなります。

車の断熱材を検討するときは、商品の価格だけを見るのではなく、自分の車と使い方に合った方法から選んでみてください。

車の天井に断熱材を施工し、赤外線温度計で表面温度を測定している様子

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